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2018/01/03

獅子文六「箱根山」

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獅子文六の「箱根山」(ちくま文庫)を読み終えた。この「箱根山」は1961(昭和36)年に朝日新聞に連載されたもので,昨年文庫版化されたそうだ。昨秋ちょうど東海道箱根路を歩いていたことから注文したのだが,とてもおもしろかった。執筆当時,獅子文六は毎年箱根芦之湯に行っていて,この小説を構想したという。芦之湯の老舗旅館二軒の因縁と,箱根の観光開発にまつわる西武グループと東急・小田急グループの対立,そして藤田観光の進出などを楽しく書いている。もちろん名前は変えてあるが,箱根山人物相関図があって分かりやすい。

登場人物の北条一角が言った「箱根というところはケンカばかりしとるじゃないか。箱根の山は天下の嶮じゃなくてケンカのケンだぜ。」という言葉がおもしろい。現在は共存共栄で,箱根全体が魅力的な観光地となっている。箱根駅伝の中継で芦之湯が写った。旧東海道ではないので歩いてはないが,また行ってみたいと思った。

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