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2019/02/19

東海の「道」から見た上代文学-東海・東山道を基軸に」

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先日,豊橋市中央図書館へ行き,
「東海の「道」から見た上代文学ー東海・東山道を基軸に」( 佐藤隆編著 中京大学文化科学叢書17 H28)という本を借りてきた。東海道を歩いていて,最近中世の東海道について興味をもっていたのだが,図書館で目にとまったので,読んでみた。
この本では,上代文学,主に東海・中部地区を読んだ万葉集の句を,古東海道や東山道と絡めて考察している。まず,基本的なこと。同じヤマトタケルノミコトでも古事記では倭建命と表し,日本書紀では日本武尊と表していること。恥ずかしながら初めて知った。ヤマトタケルノミコトは,古東海道を東に進み相模国で難儀に遭い(焼津ともいう),東山道を帰って,伊吹山で戦い,伊勢の能褒野でなくなった。街道を歩くと,そんな伝説地がたくさんある。

 

昔の言葉,読むのに難解で,すぐに眠くなってしまい大変だったが,面白かった。

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2019/02/17

伊場遺跡

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浜松市中区東伊場二丁目の伊場遺跡公園に行ってきた。
伊場遺跡は弥生時代から平安時代にかけての遺跡で,近年遺跡内の河川跡(大溝)から木簡が出土し,注目を集めている。
弥生時代の環濠集落で,三重の濠で囲まれていた。濠の内側には住居の柱穴が見つかっている。集落の規模が大きく,大部分はJR東海の敷地内にあると思われる。知識としてはあったが,環濠集落を意識して見学したのは初めてで,よかった。

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大溝とその周辺からは多量の木簡が出土している。この伊場遺跡およびこの地一帯には,複数の遺跡があり,伊場遺跡群と呼ばれている。出土した木簡から,伊場遺跡群には,敷知(ふち)郡の郡衙と栗原駅家があったとされる。(古代東海道の駅伝展…2019年10月06日)

また,古墳時代の竪穴式住居跡や掘立柱建物跡も見つかっている。

 

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2019/02/10

すっきりした1km公園とクスノキ

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1km公園のクスノキが伐採された。残ったラッキーな木と,真新しい切り株が並んでいる。
見ていると,伐採は計画的に行われ,まず始めに縦横に伸びた枝を払っていった。次に,幹だけとなった木を,根元から伐採した。結構な大工事だったと思うが,さすが造園業者。公園がすっきりした。
散歩中によく会う方が,「夏は暑くなるね。切ったクスノキはどうするのかね。樟脳にするのかな。」とおっしゃっていた。何かに活用できればと思う。

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クスノキにはびっしり寄生植物が息づいている。高いところに生えているので,普段はよく観察できない。伐採された幹にも生えているので,今回近くで見ることができた。ウラボシ科のノキシノブというらしい。

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2019/02/07

浅田次郎/獅子吼(ししく)

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浅田次郎の「獅子吼(文春文庫)」を読んだ。
この本は,「獅子吼」「帰り道」「九泉閣へようこそ」「うきよご」「流離人(さすりびと)」「ブルー・ブルー・スカイ」の6編からなる短編集だ。
「獅子吼」は,戦時下に動物園で飼育されていたライオンが,命令により,かつて飼育係をしていた飼育員の兵士から銃で撃たれるという話。ライオンの視点から描かれているが,悲しく切なく,やりきれない。でも,最後の銃で撃たれるところまでは描かれていないで,余韻を持たせて話は終わる。
戦争で動物園の猛獣を始末しなければならないというような世の中には絶対にしてはならないと思う。

解説で,俳優の吉川晃司さんが,「流離人」が映像化されるなら「さすらい中佐」を演じてみたいと言っている。もし,映像化されたら,どんなになるんだろう。ぜひ,観てみたい。

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