「ヤマトタケル」を読んで
昨日と今日の二日間で,「日本人なら知っておきたい英雄 ヤマトタケル」(産経新聞取材班著:2017年)を読んだ。この本は,産経新聞(大阪版)に連載された『ヤマトタケルのまほろば』をもとにしている。古事記に記された倭建命の西征・東征について,それぞれの伝説地に取材して,大和王権がいかに権力を集中させていったかを述べている。
街道歩きをしていると,旧道沿いにはさまざまな名所・旧跡があり,歴史を身近に感じることが多い。そんな中,中山道とNHK・BS時代劇「一路」,箱根路と後北条氏,美濃路と朝鮮通信使などについて調べてきた。今回,古代東海道に興味を抱いたところ,旧東海道にはヤマトタケルにまつわる旧跡が多いことに気がついた。また,今年美濃路歩きで立ち寄った熱田神宮には,草薙の剣やミヤズヒメなど,ヤマトタケルに関わる言い伝えが多いことも分かった。そんなわけで,この本を買い,一気に読んだ。ヤマトタケル自体は,実在した人物ではないと思われるが,おもしろかった。
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コメント
ヤマトタケルに興味を持ってくださって、嬉しいです。
ヤマトタケルの故地は、三遠南信や愛三岐に多いですよね。
私も、ヤマトタケルはそのまま実在の人物ではないと思いますが、あちこちに故地があるのをみると、信仰の対象のような存在だったのかもしれませんね。
投稿: 玉村の源さん | 2019/08/20 18:17
自分には,古文書を読む才覚がないので
もっぱら,現代の字で書かれたもの,しかも現代語訳されたものしか読めません。
源さんみたいに,古代の文章を研究されている方はすごいですね。
もっと早くからヤマトタケルについて関心があればは,街道歩きのときに注意深く伝説地を巡ったのにと,悔いています。
それでも,できる範囲で取材したいなと思っているところです。助けてください。
投稿: 萩さん | 2019/08/22 20:01