氷上姉子神社と大高城
名古屋市緑区大高町火上山の氷上姉子神社(ひかみあねごじんじゃ)に行った。氷上姉子神社は,熱田神宮摂社で宮簀媛命(みやずひめのみこと)を祭っている。宮簀媛命はヤマトタケルが東征したときの尾張国の妻といわれる。東征から帰ったヤマトタケルはこの火上(ひかみ)の地で宮簀媛命との日々を過ごすが,伊吹山の賊退治に草薙の剣を宮簀媛命に預けたまま出陣し帰らぬ人となった。
氷上姉子神社の栞によると,この地は「火高火上(ほだかひかみ)」といったが,火事の被害が多かったため「大高氷上」となったそうだ。JR大高駅から氷上姉子神社まで歩いて約25分の道のり。昔ながらの民家や酒蔵の壁が黒く塗られているのは,火事除けのためかもしれない。
途中に,大高城址公園があるので,ちょっと寄り道。大高城は,今川義元方の城であったが,織田信長方が包囲し兵糧攻めをしたそうだ。今川義元は1560(永禄3)年,この大高城を助けるために出陣し,桶狭間で戦死している。大高城跡は,織田信長が築いた鷲津砦跡・丸根砦跡と共に,国指定の史跡となっている。土塁や空堀も残っているようだが,蚊の攻撃にいち早く退散してしまった。
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