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2019/10/28

走水の海/オトタチバナヒメ

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今回の三浦半島訪問でのいちばんの目的は,走水神社。ヤマトタケルの東征伝説を理解するために,どうしても訪れたかった。そのために,街道歩きを早めに切り上げて,交通機関を利用した。それが正解。社務所が閉まるという午後三時に,かろうじて間に合った。走水神社から海を見ると,対岸の富津岬はすぐそこだ。グーグルマップで距離を測ると,約7.5km。古代東海道が,相模国から海を渡って上総国へ通じていたのも納得できる。

走水神社の祭神は,日本武尊と弟橘媛命。ヤマトタケルの東征の際,走水から浦賀水道を船で渡り,上総国へ向かおうとしたが,海神の怒りに触れ突然の嵐となってしまった。その嵐を沈めるために,東征に同行していた后のオトタチバナヒメが海中に身を投げたところ,海が静まり,ヤマトタケルは海を越えることができたという。

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境内には,航海の安全を願う「舵の碑」がある。国際婦人年【1975(昭和50)年】に,地元婦人有志が発足人となり,建てられたそうだ。「舵の碑」には,弟橘媛命のプレートが埋め込まれている。

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2019/10/27

葉山に残る古代東海道

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10月26日(土),とらぞうさんの案内で,神奈川県葉山町に残る古代東海道を歩いた。古代の東海道は,藤沢市付近から鎌倉・葉山を通り,横須賀市走水に向かう。近世の浦賀道といわれる古道と重なるコースで,歩いた距離は約8kmだそうだ。

横須賀線逗子駅から,海岸通り経由の京急バスで葉山元町まで行き,街道歩きスタート。浦賀道を行く。葉山小学校向かい側の急傾斜地から,一色の旧道を進む。細い路地が続くが,白いモダンな住宅が並ぶ。一色小学校前の交差点からは,ほぼ県道27号に沿っている。滝ノ坂不動尊・吾妻神社を経て,下山川沿いの古代の東海道を歩いた。

大楠山登山口から,汐入駅まで京急バス。京急電車で,馬堀海岸駅まで行き,再び京急バスで走水神社へ向かった。今回,逗子から走水まで歩きたいという私の無謀な計画に付き合ってくれ,適切な案内をしてくれたとらぞうさんに感謝!感謝!

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葉山町一色の滝ノ坂には,滝ノ坂不動尊・吾妻神社がある。ヤマトタケルが,東征の際,ここで湧き出る霊水を飲んで休憩したとされる。

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2019/10/19

国宝金蓮寺弥陀堂

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10月17日の西尾散策会で,金蓮寺(こんれんじ)弥陀堂を見学した。愛知県内最古の木造建造物で,源頼朝が1186(文治2)年に,三河国守護の安達盛長に命じてつくらせた三河七御堂の一つと伝えられている。建築様式から,鎌倉中期のものとされる。
→三河七御堂 長泉寺(安達盛長五輪塔)

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観光ボランティア・吉良あないびとの会の方の説明によると,小組格天井(ごうてんじょう)が,国宝になった理由だそうだ。

安置されている木造阿弥陀如来及び両脇侍像は,愛知県指定文化財。

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2019/10/17

華蔵寺と吉良上野之介

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姫街道を学ぶ会の西尾散策会で,愛知県西尾市の吉良の里を散策した。まず,吉良家墓所の華蔵寺を見学。吉良上野介義央(よしひさ)は,浅野内匠頭の恨みを買い,松の廊下で刃傷沙汰となった人物。忠臣蔵で有名。地元には,黄金堤をつくり,領民に声をかけるなど,良い殿様だったという言い伝えがある。

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華蔵寺の御影堂には吉良義央の木造がある。県指定文化財(彫刻)

吉良/華蔵寺の萩

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2019/10/12

若冲伝を読んだ

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「若冲伝(佐藤康宏著:河出書房新社刊2019)」を,今日までに読み終えた。江戸時代の天才画家,伊藤若冲についての研究書だ。中身が分からず,通販で買ったので,こんなに難しい本だとは分からなかった。読んでもすぐ眠くなってしまうので,一か月以上かかったかもしれない。それでも,若冲のことが,ほんの少し分かった。

若冲は,1716(正徳6・享保元)年,京都錦小路に生まれている。生家は青物問屋で,若冲も跡を継いだが,画家の道をえらび,家業は弟に譲っている。有名な「動物綵絵」は,相國寺に寄進したもので,明治になって宮内省に献納されている。鶏をはじめ若冲の精細で鮮やかな動植物の絵には圧倒される。この若冲伝は,100点ほどの若冲の絵を紹介・解説している。残念ながら,白黒写真なので絵の詳細は分からないが,作品に流れる底流や,18世紀末の京都・大坂での文化人との交流関係も述べられている。

若冲は,「私の画の価値がわかる者を千年待つ。」と言ったそうだ。千年待たなくても,みんな分かっている。

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2019/10/10

吉祥山の秋が変?!

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友人と吉祥山に登った。朝から少し体が重かったので,疲れた。それに暑かった。

それでも,頂上付近には,吉祥山ボランティアの会が設置したベンチとテーブルがあった。ありがたい。頂上にもベンチはあるが,日差しを避ける場がない。ここは日陰なので,涼しくて良い。ちょっと一休みしていたら,スズメバチが接近。一目散に退散した。ああ,こわっ。

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下山していくと,萩が咲いていた。それにしても,今年の秋は変。今日は,あまり花が咲いていない。例年なら咲きだしている野菊もない。ミヤマシキミの赤い実も見られない。これから毎年こんな秋になるのか? いやだな。

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2019/10/07

日本平のヤマトタケル銅像

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日本平に,ヤマトタケルの銅像の写真を写しにいった。凜々しい。

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せっかくなので,日本平ホテルで軽食を食べる。アッパーラウンジからみる三保の松原や駿河湾の景色は絶景。富士山が見えれば,最高。

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2019/10/06

古代東海道駅伝展/浜松市博物館

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浜松市博物館で,特別展「古代東海道駅伝展」を見てきた。伊場遺跡発見70周年,浜松市博物館開館40周年記念だそうである。伊場遺跡からは,奈良・平安時代の木簡や墨書土器が発見され,この地に敷智(ふち)郡の役所と栗原駅家があったことが分かっている。

律令国家時代には,朝廷は全国を五畿七道に分け,まつりごとを行っていた。七道のうち,東海道は中路にあたる。当時の官路は道幅10mの直線道路で,駅家(うまや)が30里(約16km)ごとに置かれていた。

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伊場遺跡群のどこかには,栗原駅家が置かれていたと考えられる。写真の木簡には,栗原玉造部とある。

この特別展は,11月24日(土)まで。

 

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