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2019/10/12

若冲伝を読んだ

Jakuchuden02as

「若冲伝(佐藤康宏著:河出書房新社刊2019)」を,今日までに読み終えた。江戸時代の天才画家,伊藤若冲についての研究書だ。中身が分からず,通販で買ったので,こんなに難しい本だとは分からなかった。読んでもすぐ眠くなってしまうので,一か月以上かかったかもしれない。それでも,若冲のことが,ほんの少し分かった。

若冲は,1716(正徳6・享保元)年,京都錦小路に生まれている。生家は青物問屋で,若冲も跡を継いだが,画家の道をえらび,家業は弟に譲っている。有名な「動物綵絵」は,相國寺に寄進したもので,明治になって宮内省に献納されている。鶏をはじめ若冲の精細で鮮やかな動植物の絵には圧倒される。この若冲伝は,100点ほどの若冲の絵を紹介・解説している。残念ながら,白黒写真なので絵の詳細は分からないが,作品に流れる底流や,18世紀末の京都・大坂での文化人との交流関係も述べられている。

若冲は,「私の画の価値がわかる者を千年待つ。」と言ったそうだ。千年待たなくても,みんな分かっている。

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コメント

 この本は専門書だったのですか。それだときっと難解でしょうね。専門外だと、なかなか。

 「私の画の価値がわかる者を千年待つ。」という若冲の言葉、千年は要さなかったわけですけど、同時代の人には理解されないと分かっていたのですね。孤高の画家ですね。

投稿: 玉村の源さん | 2019/10/13 04:09

復刊ドットコムから,メールで紹介された本です。若冲の絵を見たいなあと,単純に注文しました。メールの記録を見たら,何と2月に届いているのです。自分には難解で,途中放棄したのだと思います。

それでも,読み終えることができて,よかったです。

投稿: 萩さん | 2019/10/14 16:16

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