西尾市岩瀬文庫
友人と,西尾市岩瀬文庫へ行ってきた。西尾市岩瀬文庫は,西尾市の実業家岩瀬弥助氏が1908(明治41)年に会館した私立図書館で,1955(昭和30)年に西尾市立図書館岩瀬文庫となり,2003(平成15)年に「古書の博物館」としてリニューアルオープンされ,今日に至っている。写真奥に見える旧書庫は,国登録有形文化財。
岩瀬文庫に関心を持ったのは,豊橋市の羽田八幡文庫の蔵書が売りに出されたときに,多くの蔵書を岩瀬文庫が引き取ったということ。この蔵書の多くは,後に豊橋市が買い戻したそうだが,一部はこの岩瀬文庫に残っている。今回展示はなかったが,羽田八幡宮文庫の蔵書が現存するのは,この岩瀬文庫の存在が大きいといえる。
西尾し岩瀬文庫には,「アマビエ」が出現する20年前に描かれたとされる「姫魚(ひめうお)図」が伝来する。「アマビエ」の先輩である。姫魚図には,「諸国にコロリ(コレラ)が流行って人々が亡くなるであろう。私の姿を描いて貼っておけば病にかからず子孫繁盛する。」という意味のことが書かれている。写真の模型は,疫病退散の意味で作られたのであろう。新型コロナウイルス感染症の一刻も早い終息を望んでいる。
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