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2023/10/28

琥珀の夏/辻村深月

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琥珀の夏/辻村深月 文春文庫2023刊を読み終えた。エピローグまで含めて600ページ超の長編。辻村作品は,もう何冊目になるか? ちょっとした辻村深月ファン。
「琥珀の夏」は,ミライの学校という宗教団体の夏合宿へ参加したノリコと,ミライの学校で生活するミカの話。小4の時に参加したノリコは,合宿で心細い時を過ごしていたが,同年のミカに救われる。大人になり弁護士になっていたノリコは,そのミライの学校跡地から少女の白骨死体が発見されたというニュースを耳にし,それがミカちゃんではないかと思う。
「かがみの孤城」で不登校の少女の心情といじめ問題を扱ったミステリアスな展開にも通じる。
最近のドラマ,ハヤブサ消防団や相棒でもカルト教団が舞台になっていたが,このミライの学校にも同じにおいがする。この作品はすべてフィクションだが,舞台となっているミライの学校は,子供の自主性に任せるというが,人の心をコントロールするという感じでいやだ。

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2023/10/21

伊勢街道五日目/松阪駅から斎宮宿まで

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1年半ぶりの伊勢街道歩き。前回終了した松阪市日野町交差点から,東松阪駅付近を通って,櫛田川を越え,近鉄斎宮駅まで,約10kmと斎宮歴史博物館への寄り道2kmを含めて約12kmを,約4時間で歩いた。本当はもっと先を進めたかったが,史跡斎宮跡発掘現地説明会に参加し,斎宮歴史博物館を見学したので,斎宮駅で本日終了。
写真は,櫛田川左岸・櫛田川の渡付近の道標。「右けかうみち,左さんくうみち」とある。けかうみち=下向道とは,帰り道のことだそうで,写真正面方向の道である。

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祓川では,斎宮に赴任する斎王が禊をしたという。河畔に桜が咲いていた。風情がある。

 

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2023/10/07

愛知の鎌倉街道を歩く/十三日目・二川から豊田佐吉記念館を経て橋本宿まで

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愛知の鎌倉街道十三日目を歩いた。JR二川駅から新所原駅を通り,熱田神社・豊田佐吉記念館を経て橋本宿まで。これで,愛知県内の鎌倉街道(京・鎌倉往還)歩きを完了。二川からの鎌倉街道は,北裏といわれる地域を通ったとされるが,県道3号を東進し立岩の南側を通り,新所原駅まで歩いた。南北自由通路で駅南に出て進むと,境川に出る。新所原から橋本宿方面に行く経路は不明な点が多い。河合幸男氏の「鎌倉街道」によると,GSユアサという工場付近で,境川沿いを進んで白須賀宿方面に行くAコースと,東進して鷲津方面に進むBコースが推定される。今回はBコースを進んだ。途中,熱田神社・豊田佐吉記念館を見学することができた。熱田神社は,日本武尊の陣所だったという。2019年8月に訪れている。

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湖西市山口から湖西市新居町中之郷を経て,歩行坂を下り,浜名旧街道(旧東海道)に合流し,京・鎌倉往還の橋本宿に着いた。橋本宿は,東海道新居宿の加宿になっていた。新居関所跡を経て,JR新居町駅でゴール。約17kmを,休憩を含めて6時間で歩いた。写真は,立岩と歩行坂・浜名旧街道合流地点。

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