漂泊の楽人/内田康夫
「漂泊の楽人」(内田康夫著1996徳間文庫=1986講談社刊)を読んだ。いただいた本だが,文庫本は持ち運びに便利で,ちょっとした時間に読むのにはいい。浅見光彦シリーズ。内田康夫の作品は,ずいぶん昔にいくつか読んだと思うが,全く覚えていない。
この作品には,新潟の角兵衛獅子や,魚沼地方津南町とか新潟市月潟村などの地名が出てきて,なかなか面白い。いままで全く知らないところで,興味を引いた。
事件の鍵を握るのはワードプロセッサー。作品の中では,ワープロの仕組みを細かく説明している。ワープロが出たての時には,そんな説明も必要だったのだろう。40年前には,こんな機械が200万円もしたとは隔世の感がある。自分はこんな高いものは買ったことはないが,その仕組みとか辞書フロッピーがどうのこうのはすべて分かる。ストーリーも面白いが,別の意味で良かった。
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