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2024/01/10

極楽征夷大将軍を読み終えた

Gokurakusyougun1as

第169回直木賞受賞作の「極楽征夷大将軍」(垣根涼介著 2023年 文藝春秋刊)を約2か月かけて読み終えた。2段組549ページという超読み応えのある作品だった。極楽征夷大将軍とは,室町幕府初代将軍の足利尊氏のこと。

 鎌倉幕府御家人足利氏は,源氏一族である。鎌倉時代には,得宗家(北条家)の独裁政権のもと幕府を支える立場であった。
 後の足利尊氏は,足利を継ぐ立場ではなかったが,長男が亡くなったため足利宗家を継ぐこととなった。尊氏は,やる気無し,使命感なし,執着なしの人物であったが,実直な弟の足利直義と足利家執事の高師直の助けによって,鎌倉幕府を倒し,建武の新政を行った後醍醐天皇も退け,室町幕府の初代将軍となった。尊氏は,弟の直義を特に信頼していて,最後まで自分のそばに置いておこうとした。また。高師直についても足利家のためにいちばん働いたとして重用した。

 話は,弟の直義と高師直のそれぞれの立場で思いが交互に綴られていく。始めの頃は,この二人が協力して戦術を詰め,相手と戦ってきたのに,やがて反目してしまう。武士を中心に領地をあたえるのか,寺社や公家の領地を認めるかので,考えに違いがあった。政権の中枢にある者にとっては,難しい問題である。たくさんの武将や貴族の名前が出てきて大変難しい本であった。

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