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2024/12/30

地中海世界の歴史4/辺境の王朝と英雄

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地中海世界の歴史4/辺境の王朝と英雄 ヘレニズム文明(本村凌二著 講談社選書メチェ 2024年)を読んだ。
本編は主にBC300年前後のヘレニズム文明についての記述が中心。アレキサンドロス大王の東征の歴史がくわしく書かれ,興味深く読むことができた。

ギリシャの北にあるマケドニアは,アレクサンドロス大王の東征で有名だが,その礎は父王のフィリポス2世によってもたらされた。フィリポス2世は,マケドニア貴族からなる騎兵軍を組織し,軍を改革した。普通の槍の長さは2.5mほどだが,マケドニアの歩兵は長さ5.5mの長槍を持っていたという。フィリポス2世のマケドニア軍は,ギリシャを圧倒する。しかしフィリポス2世は,この世を去ることになった。

次のアレクサンドロスは,ペルシャ征服に乗りだした。アレクサンドロスは,敵の軍勢を研究しその勢力に応じた戦い方をした。戦いに勝った後,自軍の兵には十分な休養を与え,敗軍の将たちを丁重に扱う立派な大王であった。はるか東方インダス川まで進軍したのだからすごい。このマケドニア軍がもたらしたギリシャの文化が,ペルシャや西アジアの地に伝わりヘレニズム文化が生まれたという。筆者の本村氏は,ヘレニズム文明と言っている。

 

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2024/12/26

2024年個人的10大ニュース

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1 1階の二重窓工事を行った。(6・7月)
2 天浜線沿線ウォーク(3~5月)と北国脇往還(4月)を歩き終えた。
3 吉祥山登山11年連続毎月登頂(12月)
4 京都(4月),横浜(6月),近江八幡(10月),日帰り旅行。
5 姫街道の講演「愛知の鎌倉街道」(2月),「天浜線を歩く」(8月)
6 伊勢東街道(11月)を歩き始めた。
7 換気扇・レンジフード(3月)とガスコンロ(9月)買い替え工事。
8 友人と母校の大学キャンパスに行く。40年ぶりかな。(8月)
9 台風10号の襲来のため,山形・新潟旅行中止。(8月)
10 発熱と夜の咳で眠れない日が続き苦しんだ。(1月)
※ 中学校非常勤講師として勤務する。(五年目-4月~)
※ MRCP検査を受けた。(7月)
※ ドラゴンズファンクラブ五年目,一試合観戦(9月)。
※ ストレス多く,やる気が出ない。(11~12月)

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2024/12/24

資料展「蔦屋重三郎と東三河の読書熱」

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豊橋市中央図書館に行き,資料展「蔦屋重三郎と東三河の読書熱」を観てきた。蔦屋重三郎は,2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう」から蔦重栄華乃夢噺~」の主人公。
蔦屋重三郎は,1750(寛延3)年,江戸吉原に生まれる。1757(宝暦7)年,新吉原蔦屋の養子となり,1772(安永元)年に書店耕書堂を開いている。この年田沼意次が老中となり,経済が活発となり,大衆文化が発展したころのこと。この資料展のパンフレットには「斬新な黄表紙,狂歌絵本,浮世絵を次々と出版して江戸を代表する版元となっていく様子を紹介」とある。

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資料展では,江戸時代の出版の概要も紹介している。
江戸時代の版元須原屋市兵衛は,杉田玄白の『解体新書』【1774(安永3)年】を手がけている。これは,羽田八幡宮文庫旧蔵資料(愛知県文化財)豊橋市中央図書館蔵。羽田八幡宮文庫は,羽田八幡宮の羽田野敬雄が中心となって設立した文庫だが,この文庫に「解体新書」があったなんて驚き。

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2024/12/22

吉祥山からの富士,今年初めて。

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吉祥山に登った。これで11年連続,毎月一回,この山に登っている。
2024年では初めて吉祥山から富士山をながめることができた。うれしかった。

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2024/12/19

「王国への道-山田長政ー」を読んだ

 

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「王国への道-山田長政ー」(遠藤周作 新潮社文庫1984年刊 【1981平凡社】)を読んだ。朱印船貿易が盛んなときに日本町がフィリピンやタイ・カンボジアがつくられたことに興味を持ったのが読むきっかけ。
慶長19年,長崎を追放されマカオに向かう切支丹の船があった。この船に同乗したのが,切支丹の西ロマノ(後のペドロ岐部)と,主人公藤蔵(後の山田長政)であった。藤蔵は切支丹ではないが,マカオで中国人商人と会い,タイのアユタヤの日本町に行き貿易を行うことになる。そして,アウタヤ王宮の日本人傭兵の頭領として活躍する。しかし王宮内の権力争いに巻き込まれ,最後は毒殺される。
もう一人のペドロ岐部は,マカオでは神父になれないことが分かり,船でインドのゴアに渡った。そこから陸路ペルシャを経てエルサレムに入り,ローマについた。ローマで神父になり,日本に戻って迫害された切支丹を励ましたが,密告により逮捕,拷問され死去した。
この二人は歴史上の人物だが,アユタヤでの長政の活躍と二人の交流はなどは遠藤周作の創作で,楽しめた。遠藤周作の作品は,「狐狸庵」先生とよばれた時期の随筆を,学生時代に読んで以来。

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