「オオルリ流星群」を読んだ。
「オオルリ流星群」(伊与原新 角川文庫2024刊)を読んだ。伊与原新さんは,地球惑星科学を専攻した理系の方。天文の知識を生かした小説を多数執筆されている。「藍を継ぐ海」が直木賞を受賞している。
「オオルリ流星群」は,高校時代にオオルリの空き缶タペストリーをつくった若者たちが,27年を経て再結集し丹沢山中にミニ天文台をつくりあげたという話。国立天文台をやめて,ミニ天文台をつくろうとする慧子(スイ子)に協力する,久志と千佳の思いを中心に話が展開する。45歳になって,人生をやり直そうとするそれぞれの人間群像が描かれていて,前向きになれる。
途中,天文台のドームを豊川市の高校から譲り受けるシーンが出てくる。たぶん豊川高校だろう。身近な地名が出てくるとうれしい。
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