地中海世界の歴史6/「われらが海」の覇権
地中海世界の歴史6/「われらが海」の覇権(本村凌二著 講談社選書メチェ 2025年)を読んだ。95
本編はカルタゴを倒して地中海の覇者となった共和政ローマが,「運命の寵児カエサル」の時代を経て,その後継者オクタウィアヌスがアウグストゥスの称号を得て帝政へ移行。そして,暴君ネロまでの時代をえがいている。そして,ヴェスヴィオ火山の噴火による都市ポンペイの悲劇が起こる。世界史をきちんと学んでこなかった自分にとっては,新鮮な知識となった。でも,たくさんの王や貴族・人物が出てきて,まったくせいりがつかない。
カエサルは紀元前100年の生まれ。カエサルはポンペイウスと「三頭政治」を行うが,やがて対立しエジプトに逃れたポンペイウスを追いエジプトに渡る。エジプトでクレオパトラに出会う。カエサルはローマにもどり独裁者となるが,共和政を擁護する元老院議員派の反感を買い,前44年にブルトゥスに暗殺される。カエサルの養子オクタウィアヌスは,政敵を倒しアウグストゥスの称号を受け,前27年にローマ帝国が成立する。
古代ローマの歴史は,ローマの建国叙事詩などに記述されている。多くの詩人も出ている。また,ローマ市内の多くの建造物に碑文が残されている。
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