地中海世界の歴史8/「人類と文明の変容」
地中海世界の歴史8/「人類と文明の変容」「古代末期」という時代(本村凌二著 講談社選書メチェ 2025年)を読んだ。104
3世紀半ばごろからゲルマン民族の攻撃が始まり,313年にはコンスタンティヌス帝によるキリスト教の公認,392年にはテオドシウス帝によるキリスト教国教化と続くまさに激動の時代が描かれている。そして395年には,ローマ帝国が東西に分裂している。ゲルマン民族の大移動は歴史で習ってはいたが,これが帝国分裂に少なからず影響しているらしいことが,この本を読んで初めて分かった。中学歴史では,ローマ帝国の授業はわずか1,2時間だけ。ギリシャの都市国家や文化がローマに伝わって,コロセウムや水道橋の施設を作るまでに発展し,キリスト教を国教としたが,東西に分裂した。それぐらいの認識しかない。この「地中海世界の歴史」1巻から8巻を読んで,とても勉強になった。
この本の終章では,本村凌二氏は「地中海文明と,その後の世界」ということで,4000年も続いた地中海世界の古代への熱い思いを語っている。オリエント文明,ギリシャ・ヘレニズム文明,ローマ文明と続く地中海世界の文明は,多種・多彩な人々が人類史上最初の創作と試行をくり返した舞台だといっている。
2024年6月に「地中海世界の歴史1/神々のささやく世界 オリエントの文明」を読み始めて一年半,全8巻を読みえることができ満足。ただし,あまりよくは覚えていない。
| 固定リンク



コメント