2023/01/02

傲慢と善良

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「傲慢と善良」辻村深月著 2022年9月刊 朝日文庫)
12月から少しずつ読み進めていたが,大みそかに紅白を見ながら,一気に読み終えた。傲慢と善良,ちょっとかたいタイトルだ。
婚活アプリで付き合っている坂庭真実が,ストーカーにねらわれているところから話は始まった。真実を守ろうと西澤架は結婚を決意し,結婚式場まで予約したが,ある日,真実が姿を消す。またストーカーが現れたのだろうか?
架は,ストーカーがいるかもしれない群馬に調査に行く。この架の調査の辺りは架の心理描写が続き,おもしろいとはいえなかったが,後半に急展開。前半は全てその伏線。辻村さんの小説は全てそう。驚かされる。
かがみの孤城ツナグ,島は僕らと,など。 

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2022/12/28

旧鳴海球場

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新海池公園を南下すると,名鉄自動車学校がある。この地は,旧鳴海球場である。もともとこの球場跡を訪れてみようと思っていたが,鎌倉街道歩きで,念願が叶った感じ。
鳴海球場は,1927(昭和2)年,愛知電気鉄道(現名古屋鉄道)によって建設され,1958(昭和33)年に閉鎖されたそうだ。それで,跡地が名鉄自動車学校になっていると,ガッテン!
掲示板によると,1936(昭和11)年に,この鳴海球場で東京巨人軍と名古屋金虎軍が対戦し,名古屋金虎軍が10対3で勝利したそうだ。東京巨人軍の沢村栄治投手が登板しているという。また,1934(昭和9)年には,日米野球が行われ,ルー・ゲーリックやベーブルースが来ているという。日米野球については,「追憶の日米野球Ⅱ 『大日本東京野球倶楽部』誕生」(中西満貴典=日本ドラゴンズ学会会員,2018 彩流社刊)に詳しい。

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2022/12/16

生類をめぐる政治

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「生類をめぐる政治 元禄のフォークロア」塚本学2017 講談社学術文庫(電子書籍版)を一か月かけて読んだ。塚本学さんは,元国立歴史民俗博物館教授で,この本の原本は1983年に刊行されているという。農具としての鉄砲,御鷹と百姓,御犬様始末,捨子・捨牛馬,生類概念と鳥獣害-- 人獣交渉史断章,あとがき からなる学術論文だ。莫大な量の参考文献をあげ,論を展開している。江戸時代の書物の文章は,とても難しい。
初めは将軍徳川綱吉を理解するために軽い気持ちで読み始めたが,とても奥が深い。綱吉政権が鉄砲改めを行ったが,鳥獣害から農作物を守るための鉄砲の所持を認めたこと。鷹狩りのために犬を飼い,犬を餌にしていたこと(驚き)。江戸では捨て子や病気の牛馬を捨てることが多く,それを禁止したこと。勉強になった。
「生類憐れみの政策は,ひとをふくむ一切の生類が権力によって保護されるべきものだという考え方と,もう一面ではひとびとに生類の憐れみを命ずるという考えの二面をもっていた。政権にとっては,生類憐れみの志をひとびとがもつことで世は安定し,人民は安らかな生活ができるというわけで・・・」(本文のまま)

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2022/11/06

公務員船頭「牛川の渡し物語」

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公務員船頭「牛川の渡し物語」(住田真理子著:2020年 これから出版)を読んだ。michiさんの紹介で,いーばしょ渡船 村祭り/牛川の渡しで購入した。
主人公五郎が市役所の職員として勤務したのは,牛川の渡し。ベテランの徳造爺さんの指導の下,渡しを利用する様々な人たちとふれあい,助け合う中で,人間として船頭として成長していく。物語の中では,戦争の話,学校に通えなかった生徒の成長の話,ホームレスの話などいろいろな話題が展開され,最後まで楽しく読むことができた。豊橋のことをよく取材してみえ,感服した。

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2022/10/21

時代の反逆者たち

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昨日まで「時代の反逆者たち」(保阪正康 ちくま文庫2022年刊)を読んだ。本の帯には,「歴史は変えられたのか! 10人の異端者、栄光と挫折」とある。取り上げられているのは,石原莞爾(いしわらかんじ),宮崎滔天(みやざきとうてん),出口王仁三郎(でぐちおにさぶろう),田中正造,田代栄助,西郷隆盛,佐久間象山,高野長英,大塩平八郎,大石内蔵助。読み仮名付きの3人の名前はなかなか変換できずにいたが,ATOKで「いしわらかんじ」と打って変換すると,一発変換。さすがATOK。・・・自分が知らなかっただけか。トホホ。

田中正造・佐久間象山・高野長英,名前は知ってはいても,詳しくは分からない人のことを知ることができた。高野長英の項では,田原藩の家老・渡辺崋山のことも出てきた。

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2022/10/08

いーばしょ渡船 村祭り/牛川の渡し物語

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10月8日(土)17時まで,牛川の渡しで「第1回 いーばしょ渡船 村祭り」が行われている。だんごやゲームコーナ-など,さまざまなブースがあり,賑わっていた。渡船に乗る人や豊川(とよがわ)の風景をながめる人もいた。 このイベントの目的には,「1人1人の小さな一歩のチャレンジが集まり一つの祭りにする事で子どもからお年寄りまで誰もが新たな人やモノ、体験にで会える場所を作りたい。」とある。だんごやゲームコーナ-など,さまざまなブースがあった。

ネットの友だちmichiさんの紹介で,豊橋市在住の作家住田真理子さんのブースに立ち寄った。住田さんは,豊川海軍工廠での物語「ハイネさん」や,「公務員船頭 牛川の渡し物語」などを出版している。

 

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2022/09/19

黒牢城を読んで

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今日までに,「黒牢城」(米澤穂信著 2021 KADOKAWA)を読んだ。
1576(天正6)年,摂津守荒木村重は,織田信長に叛旗を翻して,有岡城に籠城する。豊臣秀吉の使者黒田官兵衛を土牢にとらえる。
村重は,籠城中三つの不審事件に遭遇する。一つ目は,人質の自念の殺害。二つ目は,討ち取った敵将の首のすり替え。三つ目は,織田の密偵の死。村重は,城内に謀反人がいるとの疑念を抱き,土牢の官兵衛のもとに向かう。伊勢長島の一向一揆の記述もあり,勉強になった。

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2022/08/14

豊橋市まちなか図書館

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豊橋の駅前大通にできた「まちなか図書館」に行ってきた。emCAMPUS(エムキャンパス)の2階・3階にこの7月にオープンした新しい図書館だ。なじみのある10分類による配架でなく,興味やくらしのテーマごとに本が配置されている。2階には,飲食できるスペースもあり,飲食しながら自由に本を読んでいる若者がたくさんいた。高校生や大学生が気軽に立ち寄れる素敵な空間だ。今までの豊橋にはない施設。親子連れも多かった。

せっかくなので,「はじめての三国志 時代の変革者・曹操から読みとく」(渡邉義浩著 ちくまプリーマー新書2019)を借りてきた。あとがきに,中高生向けに書いたとあるが,ちょっと難しかった。一週間後,都市計画家(アーバンプランナー)徳川家康(谷口榮著)を借りてきた。
借りるときは児童貸出機で簡単。

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2022/07/26

永井路子著「北条政子」

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今日までに,電子書籍で,永井路子著「北条政子」(ゴマブックス 2015年11月20日)を読み終えた。古くは講談社から1969年に刊行され,角川文庫や文集文庫でも出版されているようだ。
北条政子は,誰もが知る鎌倉幕府初代将軍の源頼朝の正妻である。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が放送中であり,暇つぶしに読んでみることにした。このドラマ放映までは,頼家が将軍になったときにできた13人の合議制など,全く知らなかった。この本では,13人の合議制のことはあまり詳しく語られてはいないが,頼家の心が政子から離れていった背景や,権力を奪われていった頼家の悔しさなどがわかりやすく描かれていた。
小説の前半は,頼朝を愛し愛された幸せが描かれているが,後半は,大姫・三幡・頼家・実朝を次々に亡くした母としての苦しみ・葛藤が描かれ,少し悲しい。信じていた公暁に,実朝を暗殺された悲しみ・喪失感・・・。

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2022/03/23

オロロ畑でつかまえて

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荻原浩さんの「オロロ畑でつかまえて」(集英社 1998年)を,集英社e文庫版(電子書籍)で読んだ。
荻原浩さんの小説は何冊か読んでいるが,これはデビュー作。牛穴村という人口300人の小さな村の青年会が,村おこしをするという話。青年会は,村おこしをユニバーサル広告社に依頼した。この会社,前にも出てきたと思ったら,「花のさくら通り」という話で活躍していた。
ユニバーサル広告社は,村おこしのために村の牛穴湖に龍神湖という名前をつけ,ウッシーが出たと宣伝する。その後ウソがばれるが,村は活気づく。最初は,意味不明の方言が出てきて読みづらかったが,ドタバタの末ハッピーエンド。よかった。

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