2025/09/04
2025/07/16
侵略的外来植物対策展
豊橋総合動植物公園内の豊橋市自然史博物館で開催中の「特別企画展『エイリアンプラント・バスターズ 侵略的外来植物対策展』」を見学してきた。ここでは,主に池や沼・湖,水路などにはびこる「侵略的外来植物」の駆除に関する展示が行われている。池や沼で重機や船を使って侵略的外来植物を取り除くのだが,大変な作業だ。これを地方公共団体が行うのだが,毎年莫大な費用が掛かっていると想像できる。
侵略的外来植物についての系統的な説明・展示を期待していたが,侵略的植物の紹介はあまり多いとはいえなかった。展示スペースの関係もあるだろうが,少し残念。それでも係の方が熱心に説明してくれるので,駆除の仕方の多彩さは理解できた。侵略的外来植物を見かけたら,すぐに連絡してほしいそうだ。
2025/03/19
「藍を継ぐ海」を読んだ
「藍を継ぐ海」(伊与原新 新潮社2024刊)を電子書籍版で読んだ。伊与原新さんの本は,「オオルリ流星群」に次いで2作目。
この「藍を継ぐ海」は,第172回の直木賞受賞作。「夢化けの島」「狼犬ダイアリー」「祈りの破片」「星隕つ駅逓」「藍を継ぐ海」の短編5作品が収録されている。どれも面白く,どんどん読み進むことができた。93
「夢化けの島」は,萩市の見島が舞台。見島の地質を研究する主人公と萩焼の見島土を求める陶芸家の物語。主人公の研究者は,論文が評価されず科研費も得ることができないという助教という立場。大学の研究室を知る伊与原さんだからこその設定。興味深い。見島土を検索したら,萩ジオパークのHPにたどり着き,よい勉強になった。
「狼犬ダイアリー」は奈良県東吉野村で,ニホンオオカミと紀州犬の血が混じった狼犬ロマン。「祈りの破片」は,長崎で原爆が落ちた後,浦上天主堂の残がいを集めた学者の話。「星隕つ駅逓」は,北海道遠軽町に隕石が落ちたという話。そして,「藍を継ぐ海」は,徳島県の海岸でのアカウミガメ産卵の話。日本各地を取材して,ステキな作品を創りあげている。
2025/03/11
「謝謝! 宮沢賢治」を読んだ。
「謝謝! 宮沢賢治」(王敏 著 2006年朝日文庫=河出書房新社1996の再刊)を読んだ。92
かなり前に読み始めて,難しかったので放棄していたが,再チャレンジで読んだ。王敏(ワンミン)さんは,文化大革命後中国からの日本への留学生第一号。1954年生まれというから私と同年代の方。四川外国語学院大学院在学中に宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」の詩に出合い,「注文の多い料理店」の中国語訳を出版し,大学院修了後専任講師となった。文革後,大学教員から選出した国費留学生として宮城教育大学に留学し宮沢賢治の文学を研究。お茶の水女子大学で人文科学博士号を取得した。現在,法政大学名誉教授。
第四章 宮沢賢治の解読では,第一節「小さなこゝろの種子とは何か」で,種子は「仏性」,種子は「童心」,種子は「詩心」といっている。第二節「『雪渡り』の彼方」では,「雪への情景」,「森の和」「家の希望」を説いている。途中の説明では,中国の古代の詩を取り上げて,賢治の文学と比較しているが,中国の詩はさっぱり分らなかった。というより頭に入ってこなかった。王敏さんの奥の深い研究には脱帽する。日中友好の架け橋で,2016年に日本社会文化貢献賞、2023年に外務大臣表彰を受賞している。
2024/12/24
資料展「蔦屋重三郎と東三河の読書熱」
豊橋市中央図書館に行き,資料展「蔦屋重三郎と東三河の読書熱」を観てきた。蔦屋重三郎は,2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう」から蔦重栄華乃夢噺~」の主人公。
蔦屋重三郎は,1750(寛延3)年,江戸吉原に生まれる。1757(宝暦7)年,新吉原蔦屋の養子となり,1772(安永元)年に書店耕書堂を開いている。この年田沼意次が老中となり,経済が活発となり,大衆文化が発展したころのこと。この資料展のパンフレットには「斬新な黄表紙,狂歌絵本,浮世絵を次々と出版して江戸を代表する版元となっていく様子を紹介」とある。
資料展では,江戸時代の出版の概要も紹介している。
江戸時代の版元須原屋市兵衛は,杉田玄白の『解体新書』【1774(安永3)年】を手がけている。これは,羽田八幡宮文庫旧蔵資料(愛知県文化財)豊橋市中央図書館蔵。羽田八幡宮文庫は,羽田八幡宮の羽田野敬雄が中心となって設立した文庫だが,この文庫に「解体新書」があったなんて驚き。
2024/11/28
第27回ゆかいな仲間達写真展
Netの友人michiさんのお誘いを受け,第27回ゆかいな仲間達写真展に行ってきた。会場は,豊川市国府町のCafe Gallery 栄知村(えじそん)。michiさんの作品は,道端のひまわりの前でバイクを写した1枚。michiさんはバイクを3台お持ちで,常に愛情を持って整備しつつ,ツーリングを楽しんでみえる。愛車カワサキA1もきれいなひまわりの前でうれしそう。
久しぶりにmichiさんとおしゃべりして,楽しかった。
2年前の「第2回バイク・ソロツーリストの写真展」の記事。
2024/11/09
2024/08/07
2024/07/05
戸定邸(旧徳川家住宅松戸戸定邸)へ行ってきた。
6月29日(土)に,松戸市の戸定邸(旧徳川家住宅松戸戸定邸)に行ってきた。戸定亭は,水戸徳川家の当主徳川昭武が邸宅を構えたところ。徳川昭武は,15代将軍徳川慶喜の弟で,慶喜の名代としてパリ万博へ行ったことで知られる。幻の16代将軍と言われる。
このパリ万博使節団には,渋沢栄一も同行している。ちょうど渋沢栄一の新一万円札が発行されたところ。
戸定亭見学の前に,松戸市戸定歴史館を見学した。ちょうど,「戸定だよりー絵葉書から見る暮らし」という展示会を開催中だった。徳川昭武やその親族が送った絵はがきが多数展示されていた。昭武は写真が趣味で,写した写真を絵はがきにして送っていたという。ずいぶん筆まめ。歴史館では,もっと徳川昭武の人生や業績についての展示が見たかった。
写真は,歴史公園から見た戸定亭。
2024/06/08
より以前の記事一覧
- 第15回復活寄席 2024.03.25
- 豊橋美術博物館リニューアルオープン 2024.03.05
- 豊橋別院で「徳川家康」講演会 2023.09.30
- 倉敷美観地区/大原美術館 2023.07.28
- 愛知の鎌倉街道を歩く/七日目・刈谷西境から宇頭へ 2023.01.05
- とよかわ紋・藩ワールド 2022.11.23
- 兵馬俑展-名古屋市博物館 2022.10.19
- 妙興寺 2022.10.16
- 古川美術館分館/爲三郎記念館 2022.08.29
- 稲荷山古墳 2022.08.26
- 国土地理院/地図と測量の科学館 2022.08.25
- さきたま史跡の博物館 2022.08.24
- 「第2回バイク・ソロツーリストの写真展」 2022.08.16
- 豊橋市まちなか図書館 2022.08.14
- 牛川寄席 光家鶴太独演会 2022.07.03
- 昭和日常博物館 2022.06.12
- 遠州小國神社 2022.03.26
- つくばエキスポセンター 2021.12.17
- 渥美窯/皿焼古窯館 2021.08.30
- 花祭り会館 2021.08.21
- 蒲郡市生命の海博物館 2021.04.29
- 愛大のベニバナトチノキ 2021.04.25
- 西尾市岩瀬文庫 2020.12.26
- 羽田八幡宮文庫展 2020.11.21
- 佐久島 2020.11.08
- 田原市渥美郷土資料館 2020.10.25
- 手塚治虫展 2020.10.17
- 記念講演会「旅人は伊勢をめざす」 2020.09.06
- 「吉田城と三河吉田藩」展 2020.07.24
- 杉原千畝記念館 2020.07.05
- 内山金子とその時代展 2020.04.07
- コートールド美術館展 2020.01.29
- 若冲伝を読んだ 2019.10.12
- 一宮市三岸節子記念美術館 2019.09.15
- 旧糟谷邸と尾崎士郎記念館 2019.08.30
- 諏訪市立信州風樹文庫 2019.04.05
- 箏と朗読によるセッション 2019.01.27
- 「とよはしの豪族」展 2019.01.04
- 正倉院展と興福寺中金堂 2018.11.05
- 嵩山大念仏/嵩山校区文化祭 2018.11.04
- 夏井いつきの句会ライブ 2018.08.31
- 復活寄席・橘座 2018.03.26
- 楽しもう 城めぐり 2018.02.17
- 独筝&二人箏 LIVE 2018.01.28
- 城の魅力 -吉田城と戦国- 2017.11.25
- あべのハルカスと北斎展 2017.11.08
- 浮世絵 ねこの世界展 2017.08.25
- 答礼人形・ミス愛知 2017.07.21
- 岡崎市美術博物館 2017.07.08
- 武者小路実篤展 2017.02.13
- 西郷校区市民館祭り/箏曲 2017.01.22
- 浄福寺山門の力士 2016.12.20
- 丈山苑と安城市歴史博物館 2016.09.01
- 箏の演奏を聴く 2016.01.25
- 雅楽二重奏 菊理:くくり 2015.07.27
- 国立西洋美術館 2015.06.28
- お祭り矢・的中額 2015.05.19
- 豊橋市美術博物館 「新」収蔵品展 2015.05.02
- 高浜やきものの里 かわら美術館 2015.02.14
- 若宮・境松遺跡現地説明会 2015.01.10
- 浜松城天守門 2014.09.21
- 名古屋城本丸御殿 2014.09.14
- ドラゴンズ学会2014 2014.08.30
- 馬越長火塚古墳見学 2014.07.26
- 八犬伝 2013.04.14
- 田原市博物館 2013.01.13
- 映画「父をめぐる旅」中村正義の生涯 2012.12.26
- とよはしの匠 サイカケ・松澤鉄工 2012.08.10
- 安城の三河万歳 2012.01.22
- 三遠南信教育サミットシンポジウム 2011.07.16
- むすび座・人業劇 2010.11.02
- いがりまさし作品展 草木季・春 2010.02.13
- 普門寺旧境内確認調査 2010.01.09
- 砥鹿神社田遊祭 2010.01.03
- 眼鏡下池北遺跡現地説明会 2009.11.28
- 西村能楽堂 2009.10.31
- 絵手紙教室 2009.10.27
- 浜名湖立体花博 2009.10.11
- 名古屋市博物館 2009.10.10
- 山下清の東海道五十三次展 2008.11.08
- シーラカンス展 2008.10.03
- 伝統的工芸品薩摩焼 2008.08.08
- 関野準一郎展覧会 2008.08.01
- 革のペンケース作り 2008.01.24
- ふれあいコンサート 2007.09.30
- 妖怪道五十三次展 2007.07.29
- 遷宮と木の文化 2007.05.12
- とんぼ玉 2007.01.25
- 喜多郎 2006.07.29



















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