2023/10/07

愛知の鎌倉街道を歩く/十三日目・二川から豊田佐吉記念館を経て橋本宿まで

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愛知の鎌倉街道十三日目を歩いた。JR二川駅から新所原駅を通り,熱田神社・豊田佐吉記念館を経て橋本宿まで。これで,愛知県内の鎌倉街道(京・鎌倉往還)歩きを完了。二川からの鎌倉街道は,北裏といわれる地域を通ったとされるが,県道3号を東進し立岩の南側を通り,新所原駅まで歩いた。南北自由通路で駅南に出て進むと,境川に出る。新所原から橋本宿方面に行く経路は不明な点が多い。河合幸男氏の「鎌倉街道」によると,GSユアサという工場付近で,境川沿いを進んで白須賀宿方面に行くAコースと,東進して鷲津方面に進むBコースが推定される。今回はBコースを進んだ。途中,熱田神社・豊田佐吉記念館を見学することができた。熱田神社は,日本武尊の陣所だったという。2019年8月に訪れている。

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湖西市山口から湖西市新居町中之郷を経て,歩行坂を下り,浜名旧街道(旧東海道)に合流し,京・鎌倉往還の橋本宿に着いた。橋本宿は,東海道新居宿の加宿になっていた。新居関所跡を経て,JR新居町駅でゴール。約17kmを,休憩を含めて6時間で歩いた。写真は,立岩と歩行坂・浜名旧街道合流地点。

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2023/09/18

愛知の鎌倉街道を歩く/十二日目・和田辻から鞍掛神社を経て二川まで

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愛知の鎌倉街道十二日目を歩いた。和田辻から牛川町乗小路・多米町・飯村町を経て二川駅まで,ほぼ山沿いのコース。石巻山を見ながら進むと,柿畑には彼岸花が咲き始めていた。乗小路峠の入口は通行止めになっていた。牛川洞窟遺跡を見て,多米の赤岩山赤岩寺,鞍掛神社に。飯村から東山の松明峠のふもとをまわって,伊寳石(いぼいし)神社まででゴール。約15kmを,休憩を含めて5時間で歩いた。
本当は,新所原まで行き愛知の鎌倉街道歩き最終日としたかったが,暑さのために途中でダウン。

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久しぶりに牛川洞窟遺跡に行った。乗小路の山には石灰石の鉱山があり,1957(昭和32)年に採掘中に,ここで発見された人骨は牛川原人と命名されたが,現在では動物の骨であったという説が有力。

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2023/04/12

当古の渡しと中山家

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愛知の鎌倉街道。三明公園の河岸段丘を下ると豊川(とよがわ)の沖積地を歩くことになる。ここからは,姫街道(本坂道)を歩いた。豊川にかかる当古橋を越えると,豊橋市となる。中央奥の山は,石巻山。

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当古橋北詰・西側の堤防下には当古橋公園があり,「中山家と当古の渡し」碑がある。当古の渡しは,中山家が渡船の御用を任ぜられていた。中山家の先祖は,徳川秀忠の生母於愛の方がでた西郷氏の一族で,石巻中山町の五本松城の代官であったという。

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2023/04/11

愛知の鎌倉街道を歩く/十一日目・御油から三河国分寺跡を経て和田辻まで

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愛知の鎌倉街道十一日目を歩いた。名鉄国府駅から御油駅まで移動しスタート。西明寺から三河総社・八幡宮・三河国分寺・三河国分尼寺を経て,伊知多神社へ向かう。穂ノ原の豊川海軍工廠平和公園から,桜ヶ丘ミュージアム・豊川進雄神社・豊川稲荷の参道を通り,豊川駅東西自由通路で飯田線を越えた。三明寺を下ると,ここからは姫街道となり,当古橋で豊川を渡り,和田辻でゴール。約16kmを6時間で歩いた。
三河国分寺跡は近年発掘調査がされ,金堂跡・南大門跡・講堂跡が見つかっている。写真の高木のあるところが塔跡。中央奥は八幡宮。

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豊川稲荷参道からJR飯田線豊川駅へ向かった。久しぶりに訪れた豊川駅はずいぶん整備されていた。西口の駅前広場ではキツネのオブジェが出迎えてくれた。豊川駅は,東西自由通路ができ,ずいぶん便利になったと感じる。

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2023/03/29

宮路山登山

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愛知の鎌倉街道最大の難所,宮路山に登った。赤石神社から,長沢「フロノ下」の猪垣を経て,子渡井の枡井戸から林道を登る。途中,浄瑠璃姫伝説が残る猿岩を見て,第二駐車場・第一駐車場と進む。赤石神社から第一駐車場まで約1時間半。第一駐車場の登り口を上がり,森林浴コースを通って40分。宮路山山頂362mに到着。宮路山山頂からは,渥美湾そして対岸の渥美半島の山々が箱庭のように見えた。爽快。

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奥州へ落ちる義経は,矢作宿の長者の家に泊まり,長者の娘・浄瑠璃姫と恋に落ちたが,姫を置いて旅立ってしまった。姫は義経を追いかけるが,長沢のこの地まで来たとき,大きな岩の穴から一匹の猿が出てきて,「もう,あきらめなさい」と言われた。この岩を猿岩というそうだ。姫は,泣きながら矢作宿へ引き返したという。

 

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2023/03/21

愛知の鎌倉街道を歩く/十日目・長沢から宮路山に登り赤坂へ下る

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愛知の鎌倉街道十日目を歩いた。名鉄本宿駅から前回終了の岡崎市鉢地(はっち)町まで行きスタート。すぐに豊川市長沢町となり,国道1号を進む。今日から東三河。長沢ののどかな田園を過ぎると,いきなり難関の宮路山への登りとなる。山頂からの眺望は抜群。宮道(みやじ)天神社奥の院からの下りはかなりの急こう配。これが登りだったら大変だった。麓の赤坂宿では大橋屋を見学した後,名電赤坂駅から電車に乗っておしまい・・・。と思っていたが,目の前の踏切にさえぎられて,乗り遅れ。30分も待ちたくないので2km先の御油駅まで急いで歩いた。結局,約15kmを休憩を含め6時間で歩いた。
写真は,長沢「フロノ下」の猪垣。耕地をイノシシやシカの害から守るために石垣が築かれているのだそうだ。桃の花(?)が美しい。梅か桜かも。

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家に帰ったら,鼻水やくしゃみがひどい。長沢の赤石神社付近で山を眺めると,スギ花粉が飛んでいるのが見えた。この写真よりちょっと前は,もっとすごかった。これで,しばらく山道はいいな。

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2023/03/11

生田蛍は,美合の宝

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鎌倉街道が通る,岡崎市の美合学区では「生田(しょうだ)蛍は,美合の宝」として,ゲンジボタルの保護活動が行われている。
1935(昭和10)年に,岡崎ゲンジボタル発生地として,乙川,鉢地川,竜泉寺川,山綱川が国の天然記念物に指定されたという。

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毎年,美合小学校の児童により,山綱川でゲンジボタル幼虫の放流が行われるそうだ。

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2023/03/08

愛知の鎌倉街道を歩く/九日目・美合から山中・本宿へ

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きのう,愛知の鎌倉街道九日目を歩いた。岡崎市の名鉄男川駅をスタート。乙川河畔を歩き,生田城跡から美合町内を進み,岡町の山綱川河畔を行く。この地域では生田(しょうだ)蛍を放流している。東海道藤川宿を南北に横切り,山中八幡宮に抜け舞木町から天神山を越え,東海中学校の校地を抜け,本宿に至る。本宿の裏山の新興住宅地を抜け鉢地(はっち)町まで,約15kmを休憩を含め6時間で歩いた。

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藤川宿の称名寺から藤川台に向かう古道?。鎌倉街道は,藤川台入り口から東へ向かうが,森林とジェイテクトの敷地に阻まれる。藤川宿に戻り,藤川宿東棒鼻の先,市場町交差点を南に進むが,山中八幡宮へ抜ける道は発見できなかった。一度山道に入ってみたが,ぐるっと回って同じ所へ。大失敗。このロスタイムが響き,当初予定した名電長沢駅まで歩くのをあきらめた。

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2023/02/19

岡崎/真宮遺跡

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真宮(しんぐう)遺跡は,岡崎市真宮町から六名一丁目にある縄文時代から鎌倉時代までの複合遺跡で,国の史跡に指定されている。
1973(昭和48)年に土地区画整理事業の工事中に発見されたそうで,現在は埋め戻されて真宮遺跡公園となっている。写真は,復元された縄文時代の住居跡。この遺跡は古代の官衙であるとする説もあり,近くを鎌倉街道が通っていることに納得。

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2023/02/07

渡八幡宮/渡古戦場跡

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JR西岡崎駅北側の岡崎市大和町沓市場付近は,鎌倉街道の矢作西宿とされる。
大和町を東へ行くと渡町となる。この地は,鎌倉街道の矢作川渡船の場。渡八幡宮が鎮座する。
平安時代の835(承和2)年の太政官符には,三河国,矢作・飽海の両河川にそれぞれ2艘の船が追加され4艘の渡船となったことが記されている。

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渡八幡宮から東海道本線のガードをくぐって南に進むと諏訪神社があり,その境内に渡古戦場跡がある。松平広忠と松平信孝が戦った所という。ただ,渡古戦場跡の石碑を見逃してしまった。

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