2024/11/09

豊橋市二川宿本陣資料館,再始動記念

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11月3日から豊橋市二川宿本陣資料館がリニューアルオープンし,「再始動記念展〜東海道の描きかた〜」を行っている。この企画展は,写真撮影OK。東海道図屏風はじめ,洛中洛外図屏風,東海道西海道図巻などが展示されている。(上の写真は常設展示)

リニューアルオープンといっても,トイレの設備を新しくし,エレベーターを設置したもの。さっそく,トイレとエレベーターを利用。エレベーターで2階へ。2階へは久しぶりに行ったが,伊勢や日光,金比羅詣での道中の展示が,自分にとって目新しかった。

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ほんじんこうざ特別編「古代中世の神坂峠越え」・阿智村教育委員会の中里信之氏の講演を聴いてきた。

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2024/11/03

伊勢東街道一日目/関ヶ原から養老まで

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伊勢東街道一日目。関ヶ原から牧田宿を経て養老駅までの13.5km,休憩・寄り道を含めると約5時間で18kmを歩いた。この道は,米原と濃州三湊(養老町)を結ぶ九里半街道と重なり,関ヶ原の戦いのときに薩摩軍が退路に使った伊勢西街道は,牧田宿で分かれる。
関ケ原町から大垣市の旧上石津町に入ったところの烏頭坂には,薩摩軍のしんがりをつとめた島津豊久の墓が残る。

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牧田宿は,九里半街道の中継地点で,江戸時代には尾張藩の庇護を受け栄えたという。牧田宿には二軒の五井家が問屋を務めていた。写真は,東五井家の旧郵便局で,大垣市の都市景観遺産となっている。
歴史的な町並みや常夜灯などもあったが,トイレ利用のために写真撮影もそこそこにファミマに急いだのが心残り。

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2024/02/25

「完全踏査 古代の道 新装版」を読んだ。

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「完全踏査 古代の道 新装版」畿内・東海道・東山道・北陸道(木下良:監修,武部健一:著 2023年 吉川弘文堂刊)を読んだ。この本の第一冊は,2004年刊。
著者の武部氏は,道路技術者として高速道路の建設に携わっているときに,事前の発掘調査で古代の道路遺跡が発掘されることから,古代の道路と高速道路の類似性に気がついたという。高速道路は,地点間をなるべく直線で結び,適切なところにインターチェンジをつくる。古代の官道は,できる限り直線でつくられ,おおよそ30里(古代の単位で約16km)ごとに駅家(うまや)を設けているからだ。武部氏は,「延喜式」の記述を基に,木下氏の助言を得ながら,畿内および東海道・東山道・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道の駅路を,完全踏査し研究成果をまとめたという。

この本では,畿内から東海道・東山道・北陸道の成果がまとめられていて,近年愛知の鎌倉街道を歩き,その道筋と歴史・風物をまとめていたので,とても興味深かった。とくに,新所原から橋本宿へのコースでは,猪鼻駅を静岡県新居町中之郷と比定していて,私が歩いたコースがまさに古代の東海道だとわかり,うれしかった。また,とらぞうさんに案内していただいて歩いた,ヤマトタケルゆかりの神奈川県葉山の道や走水の地も東海道の別道として名記されていて,よかった。

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2023/04/02

北国脇往還1/関ケ原宿から春照宿まで

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4月1日,北国脇往還を関ケ原宿から玉宿・藤川宿・春照(すいじょう)宿まで歩いた。JR東海道本線関ケ原駅を降り,中山道との追分・十六銀行角交差点を北にスタート。すぐに関ケ原宿本陣跡の八幡神社に突き当たる。19年前の中山道歩きの時にも来ているのだが,その時の印象はない。まあ今回は,北国脇往還の関ケ原宿本陣と考えよう。関ケ原宿本陣跡のスタジイは,江戸時代から旅人を見守ってきたという古木で,県と町の天然記念物。北国脇往還は,八幡神社の西側を北に進み,東首塚を経て,関ケ原の合戦・徳川家康最後陣跡に向かう。

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徳川家康最後陣跡には,厭離穢土・欣求浄土ののぼりが立つ。近くには2020年に開館した,岐阜関ケ原古戦場記念館があるが,街道歩き優先で,今回はパス。北に進み,玉宿を経て,滋賀県米原市の藤川宿・春照宿を通り,小田(やないだ)で姉川を渡った。当初の目的地は,姉川古戦場だったが,長浜市相撲庭(すまいにわ)に入ったところで断念。湖国バス野一色バス停までもどって,ゴール。約17kmを休憩を含め6時間で歩いた。いっしょに歩いてくれたYさんと,次回の歩きを約束して帰った。

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2022/10/23

湯島聖堂

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湯島聖堂に行った。2007年12月に中山道を歩いたときには,仰高門だけを写して大成殿までは行かなかったので,今回15年ぶりに訪れた。
湯島聖堂は,1690(元禄3)年に,徳川五代将軍綱吉が儒学振興を図るために,この湯島の地に創建したものだそうだ。その後,1797(寛政9)年には幕府直轄学校「昌平坂学問所」となっている。

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2020/02/04

垂井町の伊富岐神社

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中山道・関ヶ原町野上の伊富岐神社一の鳥居から北へ曲がりしばらく行くと,縣社伊富岐神社がある。祭神は多多美彦命で古代この地域で勢力を持った伊福氏の祖神を祀ったとされ,美濃国の二の宮である。ヤマトタケルが伊吹山の神と戦い敗れたとされるのは,この伊福氏だという説もある。伊福氏は,金生山でとれる鉄鉱石を踏鞴(たたら)で製鉄していたのではないかとされる。また,日本書紀ではヤマトタケルが伊吹山で大蛇に出会ったとされる記述とも関連して,興味深い。伊富岐神社は垂井町伊吹にある。

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境内には,地上5mあたりから四本の三木に分かれている大杉があり,県の天然記念物に指定されている。樹高約30m。デジカメのレンズが汚れていて,良い写真を撮れなかったのが残念。

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2020/02/03

昼飯大塚古墳

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昼飯大塚古墳は,4世紀末の前方後円墳で,墳丘長約150m・後円部高さ13mの岐阜県最大の古墳だ。1回目の中山道歩きのときにはスルーしていたので,今回初めて見学したが,実にすごい。雪をかぶった伊吹山も見ることができ,最高。

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発掘調査で,後円部は三段の構造で,回りに埴輪が並べられていたことが分かっている。古墳の一部が復元ゾーンとして整備され,築造されたときの様子が分かる。2000(平成12)年9月6日に,国の史跡に指定されている。中山道沿いには,赤坂宿の古民家を活用した岐阜大学の旧早野邸セミナーハウスがあり,古墳の出土物をはじめ,中山道の赤坂宿や昼飯(ひるい)村に関するパネルが展示されているとのことだが,日・月・祝日は休館で見学はできなかった。

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2020/02/02

中山道/赤坂宿から垂井宿・関ヶ原宿

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2020年2月2日,中山道を赤坂宿から垂井宿・関ヶ原宿まで歩いた。中山道区間は約11km。寄り道を含めると約16km。約5時間のウォーキング。スタートは,美濃赤坂駅。大垣駅から美濃赤坂までの路線は,初めて乗車した。そして,安楽寺へ。安楽寺は,関ヶ原の合戦のとき徳川家康がはじめに陣を置いたお勝山にある。

赤坂宿の西の昼飯大塚古墳と美濃国分寺跡を見学した。美濃国分寺には16年前も寄っているが,写真が一枚しか残っていなかったので,もう一度寄り道。歴史民俗資料館にも関心があった。そして,垂井宿へ。垂井宿は昨年12月に美濃路歩きで歩いたばかり。垂井宿西見附には,サザンカがきれいに咲いていた。

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そして,伊富岐神社にも寄り,関ヶ原の松並木を越して,関ヶ原駅まで歩いた。これで北国脇往還への準備完了。

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2020/01/25

北国街道と脇往還

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「北国街道と脇往還ー街道が生んだ風景と文化」(市立長浜城歴史博物館:サンライズ出版)という本を読んだ。ヤマトタケルを調べていると,伊吹山での出来事に興味がわいた。先日紹介した「伝承地でたどる ヤマトタケルの足跡 ・尾張・美濃・近江・伊勢」という本によると,どうも北国脇往還の春照(すいじょう)宿に,ヤマトタケルと白猪の像があるらしい。俄然行ってみたくなった。というわけで,読み始めたのがこの本。

この本で言う北国街道とは,近江と越前を結ぶ道。北近江には,米原から長浜・木之本を経て国境を越える「北国街道」,関ヶ原から春照・小谷を経て木之本を結ぶ「北国脇往還」,米原から国友を経て小谷に至る「小谷道」の三本の街道があったという。

この本には,北国脇往還の経路mapも掲載されている。春照宿や藤川宿に近い上平寺館跡は,以前横田さんと歩いたところ。何だか楽しくなってきた。

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2020/01/23

古代東海道に残るヤマトタケルの東征伝説地

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石巻地区市民館の自主サークル「姫街道」で,「古代東海道に残るヤマトタケルの東征伝説地」というテーマで話をしてきた。趣味で街道歩きをしていると,東海道には,古代・中世・近世と少しずつ違った経路があることが分かってきた。旧東海道を歩いていると,ヤマトタケルに関する伝説が多く残されている。そこで,今回のテーマを設定した。

この話をするにあたって,今回取材したところは,

三重県 加佐登神社 能褒野王塚古墳

岐阜県 阿遅加神社

愛知県 氷上姉子神社 矢作神社

静岡県 焼津神社 花沢の里 日本平

神奈川県 葉山・古代東海道 走水神社

昨年の夏から取材をし,ブログにも紹介してきた。勉強になった。  

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